もうやめませんか?調剤薬局で行われている7つの無駄な作業

ライターのナミです。

長い間、同じ会社や店舗で勤務していると調剤薬局特有の固定観念がつき、本来やる必要のない作業を毎日行っていることがあります

特に薬剤師や調剤事務の方々は真面目な方が多いので、この習慣を変更することが意外と難しい。

無駄な労力(販管費)を削減することで、他の大事な作業に当てる時間を確保し、店舗あたりの利益を伸ばし、給料の交渉もできたりします。

そこで、調剤薬局で行われている無駄な作業を7つご紹介します。

今回の記事ではマツコデラックスばりの毒舌でご紹介しますので、気分を悪くされた方はご退出下さいますようお願いいたします。

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やっていませんか?薬局でやりがちな無駄な作業

薬局で行われている無駄な作業をご紹介します。

実際やっている店舗がありましたら、一度、スタッフを交えて本当に必要な業務なのか考えてみましょう。

処方箋を五十音順に並べ替える

労力・時間の無駄

業務終了後当日か翌日に1日の処方箋を患者氏名の五十音順に並び替える作業

私の経験上、結構な確率でこの作業を行っている薬局がありますが、本当にこの作業は必要でしょうか。

しかも、それら処方箋を1日ごとに綺麗に袋詰めしたり、ご丁寧に穴あけパンチで穴を開け、ファイリングしている薬局などもあります。

それについてなぜ行っているのかを聞くと、「前からやっているから」「もし何かあったときに処方箋が見つけやすいから」と答えられます。

確かに、五十音順になっていた方が探している処方箋は見つけやすいです。1日100枚くらいの処方箋なら該当する処方箋を15秒くらいで見つけられそうですよね。

いや、ちょっと待ってください。

そもそも、「もし何かあったとき」ってそんなに頻繁にありますか?(笑)

確かに、ほぼ毎日「何か」が起こり、頻繁に処方箋を探す薬局であれば、毎日五十音順に並べ替える作業は必要かもしれませんが、基本的に処方箋を見返す機会なんてほとんど無いと思います。

また、1日の処方箋枚数が100枚程度であれば、事務と薬剤師合わせれば4人くらいはいるはずなので、手分けすれば10秒くらいで該当する処方箋見つかりますよね。

したがって、処方箋はその日ごとに輪ゴムで束ねて(日付見出しつけて)、ひと月ごとにまとめれば十分でしょう。

参考までに、A5サイズの処方箋ならツムラの漢方189包入の空箱にフィットしますので保存しやすいですよ。

 

なんでも予製を作ってしまう

労力・時間の無駄

予製を作る事は投薬までの時間の削減やミスを減らすことにつながるので非常に有用なことです。

しかし、何がなんでも予製を作りすぎて、予製本来の意味がなくなっていることもしばしば見られます。

例えば、たまに処方内容が変更される患者さんのー包化予製を作ってしまうこと。

予製を作っていたのにも関わらず処方が変更されたら、一度、包装を崩して再度分包するので、2回分作るより大変な作業になりますし、包装代も無駄です。

30日分3の処方だったら、270円分包紙として廃棄ですね。(1包約3円とする)

 

また、点鼻薬の本体と添付説明書をあらかじめプラスチック袋に入れておいたり、うがい薬と説明書をプラスチック袋に入れている薬局などもありました。

このような準備をする理由を彼らに聞くと、「早く調剤するため」と言います。

処方きたら、そのまま3点を別々に取ってそのまま薬袋に入れれば、それでよいのではないでしょうか。1秒でピッキングできたものが、3秒程度に遅くなるだけです。

患者さんはそもそも、お薬がプラスチック袋に入っていることを期待していないですし、プラスチック袋に入れて渡すことが良いことと薬剤師が勝手に思っているだけ。そもそも説明書そんなに要らないです。断られたことも過去にきっとあるでしょう。

もちろん、遮光しなければならない点眼剤などプラスチック袋に入れる必要があるものはありますが。

予製を作るメリットがどのくらいあるのか客観的に考え、時間的にも必要のない予製作りは避ける方がパフォーマンスよく業務を行えます。

 

調剤棚の薬の順がまじめ

労力・時間の無駄
患者さんの待ち時間削減

どの薬局も頻繁に処方される薬に関しては、すぐピッキングできるように引き出しや個別に分けて配置していると思いますが、調剤棚はいかがでしょうか。

頻繁に処方される薬は、棚の下部に位置していますでしょうか。

薬局で働く人は女性であることが多く、身長は一般的に低いです。高い位置にある薬は覗きづらく、腕を上げなければ薬を取り出すことができません。(時間、運動エネルギー、位置エネルギーの無駄)

さらに、トレイを引き出して下ろして薬をとっているようなら、間違いなく検討の余地があります。

また、五十音順でも薬効順でも良いと思いますが、ピッキングに関しては非薬剤師の方が行うことが増えてきたため、薬効順はあまり推奨できません。

なので、五十音順に従いつつも、よく処方される薬のトレイは調剤棚の下のほうに集める方が圧倒的に調剤のスピードは上がり、余った時間に他の作業をすることが可能になります。(棚番が多少前後しても良いということ)


バラ包装を在庫しようとしない

労力の無駄
職業病のリスク

在庫を厳しく管理している調剤薬局などでは、棚卸し時に在庫を計測しにくいといる理由でバラ包装を在庫しない店舗があります。

施設などをたくさん受け持っており、頻繁に一包化しているにもかかわらず、いまだにシートをプチプチしている薬局。

どんだけマグミットをプチプチさせるねん。腱鞘炎になるし、爪痛いし、割れるわ。

一部を除き、ほとんどの店舗の棚卸は年に1、2回程度だと思います。

機械人間になるために薬剤師になったのではないでしょう。買ってください、あるんだからバラ包装

 

古いロット番号の薬から使おうとする

労力・時間の無駄

使用期限の古いものから使用していくのは、どの小売業界でも一般的ですが、なぜかロット番号までも古いものから使用しようとする猛者がいます。

同じ使用期限でロットが違う場合、どっちから開封するべきか調べだすんですよね。どっちが古いロットかって。会社から指示があるのか、もしくは商品を卸に返品するときに必要なのだろうとか。

その時間、漫画読んだ方がためになります。

 

調剤録を細かくチェックする

労力・時間の無駄
患者さん待ち時間の削減

昔はのレセコンは手打ちで入力していたため、処方箋通りに正しく入力されているか、加算は正しいかなど処方箋と調剤録を見比べてチェックしていました。

しかし、最近ではQRコードがついている処方箋が増えており、スキャンするだけで処方箋内容をレセコンに取り込めるようになっています。

確かに、加算項目や剤数などは正しいかチェックする必要もあることもないですが、氏名や生年月日、保険番号や処方箋内容などは当然ながら処方箋通りです。見比べて細かくチェックする必要なんてありますか?これも無駄な作業ですね。患者さん待ってますよ。(もしどうしてもと言うのであれば、患者帰宅後の空いている時間にすればいいでしょう。)

チェックする理由に「念のため」と答える管理薬剤師がいたら、念のため殴ってください。

そんな時間あったら処方箋を見つめてお薬の内容、相互作用などをチェック(監査)した方がいいです。

 

薬歴作成時、PCの辞書機能を使わない

労力・時間の無駄

数年前から大部分の薬局では電子薬歴を導入していますが、それと同時に、ブラインドタッチを行える薬剤師も増えてきました。

もちろんこのブラインドタッチができるに越したことないのですが、それ以上にパソコンの辞書登録を扱えるようにすべきです。

患者さんに独自の薬歴を毎回作成したい気持ちは分からなくもないですが、そうは言ってもお薬事自体の説明なんて毎回同じでしょう。患者さんの症状や生活様式などによって説明内容は使い分けますが、大きい筋はほとんど同じです。

よく使う提携文などは2文字程度打ち込めば、変換してくれるようパソコン自体に辞書登録しましょう。1秒で定型文が入力されるので、薬歴作成の時間がグッと短縮できます。

電子薬歴のマスタ登録などから定型文を引っ張ってくることもできますが、ステップ数的に辞書登録の方が入力スピードは速いので、うまく組み合わせて利用できたらいいと思います。

 

本当に患者さんが必要としていることなのかを考える

店舗に新しいスタッフが入ってきたら業務を見直すチャンス

薬剤師は非常に真面目な人が多いので、薬局をよくしようと、いろんな仕事を行ってしまいがち。

しかし、本当にそれは患者さんが必要としていることなのかを考えていただきたい。

 

転職や異動、派遣などで店舗に新しい人材が入ってきたら、自店のおかしな業務(無駄)を指摘してもらえるチャンス。

無駄な業務がなくなれば、忙しさがなくなり、本来時間を割くべき『監査』『服薬指導』『情報のアップデート』の時間を増やすことができます。(無駄なことするくらいなら、寝た方が賢い人です。)

さらに、人材(販管費)を減らすこともできるので、経営者側から高く評価され、売り上げの増加も伴えば中小規模の薬局では給与の交渉も望める可能性があります

 

無駄をなくして、給与もあげる

中小規模の薬局では、大手のように細かいマニュアル、ルールが作られていないことも多く、自分が働きやすいようにカスタマイズしやすい。

また、利益が出るように売り上げの増加、販管費の調整ができれば、給与の交渉をもすることが可能で、それはぜひ雇用契約前に取り決めたいところです。

とは言っても、給与の交渉を意気込んで面接に挑んだものの、実際にはできないことが非常に多いと思います。

当メディア内では、現役薬剤師が利用する紹介会社を様々な目線で比較検討しています。

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