八丈島の離島薬剤師

NHKで放送された人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとも言われている八丈島。(今では知らない人も多いかもしれませんが。)

今回は、羽田から約55分で行ける東京で最も近い南国『八丈島』の魅力や概要、医療機関の情報、薬剤師の年収や待遇をご紹介します。

ひょっこりひょうたん島 『八丈島』の魅力

八丈島ってどんなところ?

八丈島

 

っこりひょうたん島のモデルとされている八丈島。

その島の形はその名の通り「ひょうたん型」になっており、島の北西部に八丈富士と南東部に三原山が鎮座しています。

八丈島の集落は三根、大賀郷からなる坂下地区と、樫立、中之郷、末吉からなる坂上地区から成っています。主要な産業は農業、漁業、観光業です。

総面積は69.11平方キロメートル(東京ディズニーリゾートおよそ34個分)で、およそ7700人の人々が暮らしています。なお、八丈島の人口は昭和25年をピークに一貫して減少傾向にあります。

 

そんな八丈島の大きな特色は、とても温和で過ごしやすいということ。

太平洋戦争後の八丈島は観光業が非常に発達し、その温和な気候から、首都圏からの新婚旅行先として人気が高く、「日本のハワイ」とも言われていたほどです。1964年に一般旅行客の海外旅行の制限が廃止となった以降は、観光客の入込数は減少傾向にありますが、今でも島が観光地であることには変わりはありません。

また、年間を通して温暖な八丈島はトレッキングに最適です。適度な起伏のトレッキングコースが充実しており、初心者でも安心して八丈富士や三原山を中心に自然散策を楽しむことができます。

沖縄を超える美しさの海でダイビングを

イビングのメッカといえば、日本人の誰もが沖縄のサンゴの海を思い浮かべるかもしれませんが、八丈島の海も決して引けを取りません。

八丈島の海の特徴をひと言でいえば、黒潮と火山に恵まれた豊かな海

黒潮は三宅島と八丈島の間を流れることが多く、その影響で八丈島の海域は透視度がよく、条件が整えば40〜50メートルほど見通すことができる日などもあります

ひとたび紺碧の海に潜れば、そこには火山島ならではのダイナミックな地形、そして北方と南方の生物が入り混じった独特の生態系を目にすることができます。

さらに、八丈島の近くには数多くのアオウミガメが生息しており、ダイビングをすればほぼ間違いなくその姿を見ることができ、一緒に泳いだり、記念撮影をすることができます

八丈島の海にはアーチやトンネルといった溶岩によってできた様々な地形があります。こうしたダイナミックな地形は海岸の近くで観察できるため、シュノーケリングや体験ダイビングでも存分にその魅力を体験することができます。

さらに、現地海水浴の制限区域を越えて、サンゴの群れが広がるクリーニングステーションへ行くこともできます。アオウミガメはもちろんサンゴに生息するカラフルな魚たちにも会うことができます。

 

八丈島には温泉もある!

はや日本が誇る文化とも言われる温泉。ここ八丈島の坂上の三地区(樫立・中之郷・末吉)に温泉が存在します。

「ふれあいの湯(樫立)」「やすらぎの湯(中之郷)」「スパ ザ・BOON(中之郷)」「みはらしの湯(末吉)」「裏見ヶ滝温泉(中之郷)」「足湯きらめき(中之郷)」「洞輪沢温泉(末吉)」の7つで、このうち「裏見ヶ滝温泉」「足湯きらめき」「洞輪沢温泉」の3つは無料で入浴することができます。

末吉にある露天風呂温泉「みはらしの湯」は秘境温泉とも呼ばれ、昼間は太平洋が見渡せ、運が良ければクジラの泳ぐ姿を見ることもあります。夜には満天の星空を見ながらの入浴も人気です。 他にも、檜造りの温泉が心地よかったりと、薬剤師として八丈島に来た際には、ぜひ温泉巡りも楽しんでいただきたいところです。

 

八丈島へのアクセス

丈島へのアクセスは空路と海路の2パターンです。

空路はANAのジェット機が東京の羽田空港より八丈島空港に向けて1日3往復運行しています。所要時間は片道約55分。

海路は東京汽船の「橘丸」が1日1往復毎日運行しています。東京の竹芝桟橋〜八丈島底土港または八重根港を三宅島と御蔵島を経由してむすんでいます。所要時間は片道約10時間20分。

 

八丈島の医療施設(病院・薬局)

※写真は大越鼻展望台

丈島には現在 2つの病院・診療所、6つの歯科医院、3つの調剤薬局があります。

もっとも大きい施設は産科を完備している総合病院「国民健康保険町立八丈病院」です。一般診療科目として内科、小児科、外科、産科があり、臨時診療科として耳鼻咽喉科、精神神経科、整形外科、内分泌内科、皮膚科、糖尿病内科、腎臓内科、消化器内科、神経内科、眼科、循環器内科、泌尿器科を設置しています。通常2名の薬剤師が勤務しています。

病床数は52あり、外来患者は1日200人ほどです。正社員または期間更新の契約社員の薬剤師求人が出ることもあります。

http://hachijo-byouin.jp/index.html H29. 7. 20 確認
内容は変更されている場合がございます

薬局は株式会社ストレチアと有限会社菊池薬品の運営する以下の3つの薬局のみです。

八丈島の保険薬局
ストレチア薬局
常勤薬剤師4人、非常勤薬剤師2人。近隣には島で最も大きい国民健康保険町立八丈病院や八丈島共立歯科診療所があります。

八丈島薬局
常勤薬剤師2人。有限会社菊池薬品の運営する薬局。主に内科の岩渕クリニックからの処方箋を応需しています。

大賀郷薬局
常勤薬剤師1人。有限会社菊池薬品の運営するドラッグストア。周辺に医療施設はなく、少しさびれた場所にあります。

※ 厚生局のデータを参照しています。実際の勤務人数とは異なる場合があります。

→ 現在の八丈島の薬剤師求人はこちらからご覧頂けます

離島薬剤師の給料・待遇 in 八丈島

て、気になる八丈島の薬剤師求人件数や給与面ですが、現在求人サイトに公開されている八丈島の調剤薬局の求人が存在しないため、正確な給与額は定かではありません。

現在、薬剤師求人サイトにて募集されている医療機関は国民健康保険町立八丈島病院(外部リンク)す。(H29.5.20 時点)

給与は正社員もしくは紹介予定派遣で年収320〜400万円を提示しており、それに加え研究手当:10000円、住宅手当:27000円まで、交通費:1万2900円までの支給となります。

410〜460万円と記載されている求人サイトもあるので、薬剤師紹介サービスのコンサルタントなどに照会をお願いするとよいと思われます。
(* 病院は例外を除いて労働者派遣が禁止されています。詳細は薬剤師の派遣って一体何?派遣会社に登録する前に知るべきことを参考にしてください。)

少し安く感じると思いますが、勤務時間は8:30〜17:15と短いので、時間あたりの給与は一般調剤薬局とほぼ同等と考えられます。

しかし、インターネットの求人サイト上には、既に募集が終わっているものや、逆に非公開求人のため募集を確認できないことがあります。さらに、地元の求人紙でしか募集していない薬局や、人材は欲しいが特定の人材紹介会社にしか求人を依頼していない医療機関などもあります。

したがって、離島を対象に薬剤師の求人を探すのであれば、優良な薬剤師転職支援サービスのキャリアコンサルタントから情報を得ることが大切です。

 

んにち、離島の薬局では様々な転職支援会社から薬剤師を紹介してもらうことがありますが、好印象のキャリアコンサルタントもいれば、あまり良いとは言えないコンサルタントなどもいます。

特に、「離島」を対象とした転職活動においては、通常の給与・待遇などの額面交渉に加え、遠隔地での面接や採用となった場合の転居や保険薬剤師の移動届けなど少し特殊な事情が混ざってくるため、転職支援会社のキャリアコンサルタントには離島転職ならではの包括的なコンサルティング能力が必要不可欠となってきます。

つまり、離島へ転職される皆さんは、離島転職の流れを熟知し、経験豊富な転職支援会社を利用する必要があります。

 

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