薬剤師の第二新卒は転職に不利なの?企業側目線で考える

新卒で入社し仕事に慣れてくると、就職活動時では意識していなかったことが見え、少しずつ今の職場に不満もたまってくると思います。

  • 同期や職場(上司)に恵まれなかった
  • 労働時間に対して給料が割に合わない
  • もっといろんな診療科の薬を扱いたい

なぜか「まずは3年間同じ職場で働く」という古い考えが日本では根付いているため、不満を抱えながらだらだらと同じ職場で勤務し続ける人が多く存在するのは事実。しかし、もしあなたが第二新卒の時期にあり、今の職場に不満を感じて「会社を辞めたい」「他に良い仕事はないか」「給料を上げたい」と少しでも考えているのであれば、思い切って転職を検討するのも良いかもしれません。

このページでは、「第二新卒」おける転職が企業側からどのようにみられているのか、今後のキャリアアップに不利になるのかを薬剤師の第二新卒を対象に検討します。

そもそも第二新卒とはなんだろうか?

際に、第二新卒という言葉には法的に明白な定義はありません。辞書などで調べても解釈は様々ですが、一般的に「新卒で入社して3年未満の求職者」をさすことが多いようです。

6年制の薬学部卒業生で考えると、26〜27歳頃をさしますが、浪人期間や在学中の留年等よってその解釈は異なってきます。

ただし、いくつかの解釈に共通することは、「短時間でも社会に出た経験がある」「企業のOJTをすでに受けている」という点です。第二新卒の方はいわゆる「新卒」と、前職での経験を生かすことのできる「社会人」との中間として認識されるのが一般的です。

転職情報サイトに掲載されている求人には「第二新卒歓迎」と書かれていることも増えてきており、業種・職種問わず転職市場での需要が高まりつつあります。

第二新卒とは

薬剤師における第二新卒は20代中頃〜30歳

・「新卒」と「社会人」の中間と認識されている

・基本的なビジネスマナーは身についている

とくに薬剤師業界は第二新卒がアツい!?

はなぜ、世間では第二新卒が求められているのでしょうか。

その要因の1つは「新卒採用」に関連しています。景気が回復してくると共に新卒採用は激化しており、より優秀な学生を採用しようとするあまり、予定人数を採りきれない企業も多くなっています。 更に「新卒のおよそ3割が3年以内に辞めてしまう」とも言われるこの時代。「第二新卒」にあたる若い層は、企業にとって常に人材不足の状態なのです。

ただし、これらは一般企業の第二新卒における考え方で、薬剤師業界においては少し変わってきます

薬局・病院の薬剤師業界は常に人手不足。新卒採用100人の枠を確保しても、実際入社するのは半分も満たないような企業がたくさんあります。薬剤師志望の新卒のほとんどは大手薬局グループもしくは病院への就職を希望するため、中小規模の薬局グループは新卒が1人でも入れば奇跡とでさえ言われています。

こういった中小規模の薬局グループでは、新入社員の教育にかかるコストがかからず即戦力として会社の力になってくれる「第二新卒」は喉から手が出るほど欲しい人材なのです。

さらに、調剤薬局グループによっては、新卒採用活動を一切せず、中途採用のみ募集しているケースが多く見られます。これは、新入社員を大量に確保できない中小規模の薬局に多い傾向があり、その中でも特に、頭の回転が良く、行動力のある若い第二新卒の応募を待っているのです。

薬剤師業界における第二新卒の需要

・第二新卒にあたる年齢層は常に人手不足の状態

・薬剤師における第二新卒は即戦力としても期待されている

・中小規模薬局グループはとくに第二新卒を熱望している

第二新卒の強みとは何だろうか?

は、企業側は第二新卒のいったい何に期待しているのでしょうか。

冒頭にも説明したように、第二新卒は「新卒」と「社会人」の中間的存在。新入社員研修やOJTで社会人として必要なビジネスマナーは身に付けているので、新卒よりも育成が楽(手間やコストが少ない)」「社会経験が少ない分、柔軟で適応力が高い(頭が偏りがちになっていない、変なプライドがない)」「社風になじみやすい」といったメリットがあると考えられています。

また、第二新卒の採用の際はどこを重視するかという調査では、「入社意欲の高さ」や「社風に合う人材か」など、人物面を重視する回答が上位を占めています。一般的に転職市場では「経験」や「スキル」を重視する傾向にありますが、第二新卒は採用基準のハードルが低いことも非常に多いのです。

つまり、特別な経験やスキルがなくても、未経験の業種・職種へのキャリアチェンジが可能。たとえもし、一度新卒で薬剤師と違う業界に就職したとしても、高評価で薬剤師業界に挑戦できる絶好のチャンスです。「第二新卒」の期間に転職を実現させるのは、非常にメリットとなる可能性が高いと言えます。

 

一方で、前職で既に1〜2年程度薬剤師をしていた第二新卒はどうでしょうか。

薬剤師から薬剤師への転職は先ほど説明したように、即戦力としての期待が非常に高くなります。特に短期間のうちに多くの経験を積んでいる薬剤師はそれだけ順応力が高いと判断されることでしょう。

さらに、第二新卒はまだまだ若いので、将来は幹部候補に向けてのキャリアアップも望むことが可能です。もしかしたら、あなたの希望にあった会社があるかもしれません。

一般的な第二新卒の『強み』

・教育の手間やコストがない

・柔軟で適応力の高さ

・(薬剤師業界では)即戦力としても活躍できる

・将来、幹部に向けてのキャリアップが可能

一方で、第二新卒の弱点は何だろうか?

みがあれば、当然ながら弱点があるのは自然なこと。むしろ、企業側に思われがちな第二新卒の「弱点」をあらかじめ理解して面接に挑めば、

「この薬剤師は頼りになるな。期待できるな。」

と逆に「強み」に切り替えることが可能です。では、企業側は第二新卒の転職者に対して、いったい何を不安に思っているのでしょうか。

企業側が心配する要素

・新卒時と同様にまたすぐに辞めてしまうのではないか

・わがままであったり、職場環境に溶け込めない人ではないだろうか

せっかく採用し多くの費用と時間を投じて育てた人材をすぐに失うことは、会社にとって非常に大きな損失です。これら不安点を意図的にこちらから払拭させることは、逆に採用側にものすごい信頼と期待感を生み出すことができます。

「なぜ短期間で辞めることになったのか」

自分の弱みや失敗した原因を追究し、どのように改善し、成長していきたいかという目的意識を持ちましょう。もし、それらを採用担当者にしっかり伝えることができれば、とても魅力的な転職希望者となるはずです。もちろん、言うべきではないことや、言う必要のないことはたくさんあります。

面接時にどのようにアピールすれば良いかを自分で考えることが困難な場合は、転職支援会社のサービスを利用し、専門のキャリアコンサルタントに相談するのが良いでしょう。新卒時とは異なり、転職活動においては転職支援会社のコンサルタントとともに進めるのが一般的です。無料で相談できる上、あなたの希望に合った様々な企業を紹介してもらえたり、履歴書作成や面接対策さらに雇用契約のサポートまでもしてもらえます。

また、転職支援会社のフィルターがかかることで、採用活動を行う企業側にも、1回目の審査を終えた信頼のある転職者と認識されます。すなわち、転職支援会社側も、転職希望者のある程度のスキルや人間性を判断した上でのご紹介や転職サポートとなります。このように、第三者が介入することで、非常に円滑なスケジュールで面接、そして雇用契約が可能となります。

企業が思う不安要素を取り除くために

・早期退職に至った『弱み』を理解し、『強み』へと転換させる

・転職支援会社を介することで信頼感を得る

薬剤師は第二新卒で一気に給料UPが可能 !?

第二新卒における転職活動では、募集要項に記載されたほぼ新卒同様の給料をもとに転職活動を行うのが一般的ですが、

薬剤師師の第二新卒における転職活動の場合は、一般企業の正社員とは異なり、給料交渉を行える場合が非常に多いのが特徴の1つ。

いくら社会人1〜3年目と言っても、元々の地頭の良さ、性格、これまでの努力で、勤続経験の長い経験豊富な薬剤師より有能な人材になることは可能です。

また、どうしても薬剤師を確保したいタイミングや、薬剤師の集まらない地域(離島や地方など)は、新卒時と比較して給料がものすごく上がることが非常に多いです。

参考までに当編集部スタッフの中にも、新卒時の年収500万円(正社員、月190時間程度、都内)から、2年目に年収750万円(派遣薬剤師、月180時間程度、都内)になった薬剤師もいます(月収60〜70万円程度)。単純に年収上昇1.5倍です。車も買えますし、奨学金も一気に返済ができるかもしれませんね。

もちろん正社員から正社員への転職でも年収UP例は多くあります。
例:年収450万円(正社員、月190時間程度、都内)→ 年収600万円(正社員、月176時間程度、都内)

ただ、これはあくまで都内の一薬剤師の例なので、地方や離島などでは金額も大きく変わってくるかもしれません。

ちなみに、社会人5年目には月収100万円を越えていた例もあります(上で紹介した薬剤師です)。営業利益の多い薬局などでは、それだけお金を積んでも薬剤師を採用したいという気持ちがあるのです。

 

このように転職のタミングは現状の給料を飛躍させる大きなチャンス

もしあなたが会社内で出世を狙うのであれば、コツコツと同じ会社で勤続するのがもっとも良い方法かもしれませんが、当然給料の上がり方はかなり遅いです。退職金をあらかじめ計算したら、あまりの少なさに驚かれることでしょう。

どんな人が転職すべきか
・まだ薬剤師の経験は浅いので、転職したいけど一歩踏み出せない方
・仕事は忙しいのに、給料が安すぎるとお考えの方

 

とりあえず、今働いている会社で働きつつ、転職支援会社のキャリアコンサルタントに転職相談してみるのが良いかもしれません。

すでに、いずれかの転職支援会社に登録しているのであれば、ご担当のキャリアコンサルタントに相談してみれば良いですし、

もしまだ登録していないのであれば、第二新卒の転職においては、日本調剤グループが運営するファルマスタッフリクナビ薬剤師をお勧めします。若手薬剤師の目線で転職先を考え、非常に親身に相談に乗っていただけます。ちなみにファルマスタッフは同グループの日本調剤を紹介する訳ではないのでご安心を。全国の企業をご紹介していただけます。もちろん当編集部薬剤師スタッフも利用していました。

第二新卒で給料を上げるためには

・転職支援会社のキャリアコンサルタントの無料サポートを利用する

・第二新卒ならファルマスタッフまたはリクナビ薬剤師を推奨

 

第二新卒のチャンスを逃さない

3年以上は同じ企業に勤めなければいけない」

世間一般でよく言われていた言葉ですが、近年ではその言葉も廃れつつあります。特に、薬剤師では第二新卒のような転職であるからこそ、得られるチャンスも広がるので、前向きに転職に望むことができます。

新しいことを始めるには早くから転職に踏み出す勇気も大切です。自身が社会に出て、得ることのできたスキルや能力、そしてこれから向き合っていく課題をこなしながら、第二新卒にしかない良さを武器に、理想の仕事を手に入れましょう。